杏林大学図書館ニュース

杏林大学図書館ニュース第50号(2025.7.25)

投稿日時: 2025/07/25 杏林大学管理者
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■□■杏林大学図書館ニュース■□■ 第50号      2025.7.25配信

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□Contents□
■ご挨拶■
■図書館からのお知らせ■
■お勧め図書■
■教員のひとりごと■
■編集後記■

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■ご挨拶■
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連日の猛暑に、本日の最高気温が35度と聞いてもさほど驚かなくなりました。
炎天下での図書館までの道のりは過酷ですが、中に入ればまさに別天地。
夏の強烈な直射日光にきらめく樹木のコントラストも、窓越しなら余裕をもって鑑賞することができます。
クールシェア空間・図書館で皆様のお越しをお待ちしています。


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■図書館からのお知らせ■
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・学生対象の長期貸出実施中
学部学生対象、図書のみの長期貸出を行っています。どうぞご利用ください。
[医学図書館] 期間:7月11日(金)~ 9月3日(水) 返却期限日:9月18日(木)
[井の頭図書館] 期間:7月22日(火)~ 9月9日(火) 返却期限日:9月24日(水)
※どちらも9月卒業・修了予定者の返却期限日は8月31日(日) 

・電子リソースの適正なご利用について
良好な学習・研究環境を維持するため、「電子リソース利用上の注意」をいま一度ご確認ください。
大学全体の学習・研究環境を守り、利用停止などの事態を防ぐためご協力をお願いいたします。

・図書館内での飲食ルール遵守のお願い
図書館を快適にご利用いただくため、以下の点にご協力をお願いいたします。
密閉容器に入った飲み物のみ持ち込み可能です。
食事はご遠慮ください。ただし、井の頭図書館のリフレッシュルームはその限りではありません。
この時期ペットボトルの結露で図書館の資料や設備を濡らさないようお気をつけください。
タオルやハンカチなどで拭く、またはバッグに入れるなどのご協力をお願いいたします。

・[医学図書館] メルマガ推し本コレクション
これまでにメールマガジンでご紹介した医学図書館の図書企画展示が始まりました。
第1期のテーマは「読む。知る。眺める。好奇心と出会う、夏の読書時間」です。
この機会にぜひ手に取ってご覧ください。

・[井の頭図書館] 8月の短縮開館について
井の頭図書館では8月5日(火)から8月18日(月)まで9:00-17:00の短縮開館となります。

・[井の頭図書館] 写真部展示
井の頭図書館2階で写真部の展示を行っています。
展示期間は9月中旬までの予定です。
ご来館の際はぜひご覧ください。

・[井の頭図書館] [8/2~8/4] 華道部夏の作品展
井の頭図書館2階リフレッシュルームで華道部の作品を展示します。
ご来館の際はぜひご覧ください。


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■お勧め図書■
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(資料ID:0010439735 / 請求記号:WM9:N99)

本屋さんで、韓国の本をよく見るようになりました。
『死にたいけどトッポッキは食べたい』、『私は私のままで生きることにした』
など、キャッチーなタイトルのエッセイ本が人気で、BTSをはじめ多くの韓国アイドルがおすすめしています。

「無理をしない」「ゆっくりでもいい」というメッセージ性のエッセイが数多く生まれ、ヒットする背景には、韓国でメンタルヘルスが深刻な問題となっている現状があります。
心の不調を感じる人の多くが「精神科に通うことは恥ずかしいことだ」という偏見にとらわれていることも、この状況に拍車をかけていると言われています。

今回紹介する本は、そうした状況を改善したいという思いで、韓国人の精神科医によって書かれたエッセイです。

大学で心理学を専攻していた著者ですが、一念発起、精神科医になりたいと思い医師の道へ。韓国の大学院を卒業した後に渡米しました。
この本では、ニューヨークで研修医として働いていた期間のことがつづられています。

さすがは大都市ニューヨーク。人種も、職業も様々な人たちが病院に訪れます。
「こういう病名の人がいて、こういうアプローチをした」という一般化された話はいっさいありません。
患者一人ひとりの人生があり、そのうえで筆者という一人の人間が向き合い、共感する様子が描かれています。
苦しい記憶が完全になくなることはないけれど、それを誰かと共有できたという温かな記憶が、患者さんの人生の糧になるのだと感じました。

温かく、ユニークな一冊です。
是非、手に取って読んでいただけたらと思います。(鈴木)

☆貸出状況はこちらから↓☆


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■医学部教員のひとりごと■ 紙の書物と電子書籍を比べて思うこと:学生さんへのメッセージ
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今年、医学部3年の薬理学の講義をしたとき、杏林に赴任した当時を思い出した。
マスク着用者が減り、コロナ以前の教室風景に戻ったからかなと思ったのだが、それよりも、学生諸君の机に教科書が存在していたことが大きかった。

私は講義中、机の間を回りながら、以前習ったはずの知識を学生が忘れているようであれば、机の上の彼らの教科書をめくって、そこを読むように指示する。
ここ数年は、紙の教科書でなく、タブレットに教科書を入れている学生がほとんどであり、
一度教卓の自分の教科書に戻って何ページの図をみるようになどという指示をしなければならず、もどかしかった。
しかし、最近は教室で容易に教科書が見つかるようになり、以前のリズムで講義できるようになった。

電子書籍は検索には便利であり、欲しい情報をピンポイントで得ることができることから、辞書的に使う学習には向いているだろうが、
それを突き詰めれば、書物を介さず、検索エンジンや生成AIによりインターネットから最新の情報を得られれば、教科書など不要ということにもなろう。
しかし、学問というのはファクトのみで構成される訳ではなく、その分野の考え方や問題へのアプローチを学ぶことが大切で、そのための最良の教材が教科書だと思う。

もちろん電子書籍で通読することに違和感のない人もいるだろうが、個人的には紙の本を読むほうがずっと頭に入りやすい。
今回たまたま教科書を取り上げたが、教科書でなくても著者の考えを綴った書物から学習するというスキルを学生時代にぜひ身につけてほしい。
個人的にはネットリテラシーより大事だろうと思っている。

最近、図書館が静かでいいが、様々な医学書、新たな分野を開くかもしれない一般書を手にとって読める贅沢な場所をもっと活用してはどうだろうか。(医学部・薬理学 櫻井 裕之)


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■編集後記■
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以前図書館長をされていた櫻井先生に久しぶりにご寄稿いただけました。
「学問というのはファクトのみで構成される訳ではなく、その分野の考え方や問題へのアプローチを学ぶことが大切」の名言に大きく頷いたのは私だけではないはず。
杏林の6年間で最難関の試験と称される薬理学ですが、医学部の皆さんは無事前期試験を終えられそうでしょうか。
医学図書館では当メールマガジンの「お勧め図書」に再度スポットライトを当てるべく、「メルマガ推し本コレクション」の企画展示を始めました。
夏休み、新たな分野を開く一冊を見つけに是非図書館へ足をお運びください。
ではまた次号をお楽しみに。(清)


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