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■□■杏林大学図書館ニュース■□■ 第58号 2026.3.25配信
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□Contents□
■ご挨拶■
■図書館からのお知らせ■
■お勧め図書■
■図書館長退任のご挨拶■
■編集後記■
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■ご挨拶■
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日増しに春めいてまいりました。
医学図書館の窓からは杏の花が風に揺れる様子が見えています。
非常に長閑な一幅の画のようですが、屋外に出るとかなり風が強かったり、思いのほか寒かったり。
花粉症の方には厳しい季節の始まりでもあります。
どうぞ季節の変わり目、体調に気をつけてお過ごしください。
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■図書館からのお知らせ■
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・[3/17~] 館内設置PCの印刷運用変更について
図書館設置PCの印刷運用について、総合情報センターによる段階的な移行が開始されました。
*3月17日(火)からの変更点
印刷指示の後、カードリーダーにタッチするだけで、保留されているジョブがすべて即座に印刷されます。
・管理用PCでのファイル選択操作が不要になります。
・設置PC、貸出ノートPCからの対応となります。
・印刷の取消やエラー確認は、専用のWebサイトから行います。
※専用WebサイトのURL等については、図書館設置の案内資料をご確認ください。
*5月以降の予定
・Windows OSの利用者持込デバイスからも、印刷指示が可能になる予定です。
・印刷の無料ポイントは3月末でリセットされます
学部生・大学院生の皆さんに付与されている無料ポイントは、3月31日にリセットされ、4月1日に新年度分のポイントが自動チャージされます。
尚、ご自身で購入したポイントは卒業までご利用可能です。
・学生対象長期貸出図書の返却期限日
春季長期貸出の返却期限日は以下のとおりです。どうぞ忘れずにご返却ください。
医学図書館:4月7日(火)
井の頭図書館:4月13日(月)
・[井の頭図書館] 4月の開館時間の変更のお知らせ
4月は開館時間の変更があります。
図書館ホームページのカレンダーをご確認の上、ご来館ください。
4月1日(水)~3日(金) 9:00~17:00(短縮開館のため)
4月29日(水祝) 9:00~19:00(休日授業日のため)
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■お勧め図書■
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『閑話九十休題 / 土方太郎著. -- 三省堂書店, 2025.』
(資料ID:0010444586 / 請求番号:W9:Ka59)
閑話休題をもじったタイトルに惹かれて手に取った本書。
巻末の著者紹介にある履歴から、最初のページを開いたときには「警察医による真面目なノンフィクションエッセイ」だろうと想像していました。
ところが、本書の冒頭にあたる彼巻の『1. 覚悟を決めるとき』を読み始めると、思いがけず関西弁のセリフが飛び込んできます。
私自身、西の方にルーツがあるため、「先生、忙しいんやから……」という刑事さんの言葉が正しいイントネーションで脳内再生され、あれ?これはもしかして“オチ”のあるエッセイなのでは、と感じながら読み進めました。
本書は、どのページから読んでも一篇として成立する不思議な構成です。
扱われる題材には、死体検案書のために出会うさまざまな事情や背景が含まれ、時に胸が痛む場面もあります。
しかし、関西人らしい軽妙な“オチ”が添えられることで、日々向き合う現場の重さだけでは終わらない独特の読後感が生まれています。
そして、著者のウィットに富んだ筆致の奥には、警察医として人生の最終場面に立ち会う者ならではの深い洞察がにじみ、哲学が静かに流れています。
タイトルの「閑話」「九十」「休題」、そして90篇の「彼巻」、さらに90篇の「此巻」。
これらの言葉の配置には、読む人の経験や感性によって意味が変わる“妙”があり、死因が本題で、その人が生きてきた人生が閑話なのか――。
それとも、どこが本題でどこが閑話なのか。その境界が揺らぐところもまた、この本の魅力だと感じました。
医師や看護師、コメディカルの方々、そして医療系の学生にとっても、警察医という職務を知る読み物として興味深い内容が詰まっています。
気軽に読み進められるのに、随所に仕掛けがある一冊なので、ぜひ手に取ってみてください。(笹)
☆貸出状況はこちらから↓☆
https://v3opac2.kyorin-u.ac.jp/webopac/BB10228750
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■図書館長退任のご挨拶■
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年度末の忙しい時期と思いますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は本年度末で定年を迎え、図書館長も退任いたします。
2期4年間、皆様にはお世話になりました。
図書館について何も知らない状態から、手探りで務めを果たしてまいりました。
その中で、いくつか思い出を書かせていただきます。
図書館長になって一番の難題は、電子ジャーナル問題でした。
皆様も耳にされたことがあるかもしれませんが、電子ジャーナル・コンテンツの値段が高騰しています。
円安もあり、今でさえ億単位の金額になっていますが、電子ジャーナルは毎年一定の値上げを行う、という契約になっています。
もちろん皆様の勉強・研究のため、なるべくアクセスできるコンテンツを保つことは図書館の使命です。
が、そうもいっていられなくなり、いくつかの電子ジャーナルを購読停止といたしました。
皆様にはご不便を掛けたと思いますが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
もう一つの問題は、論文のオープンアクセス化です。
国は令和7年度申請分の研究費から、その成果として出す論文をオープンアクセスにするよう基本方針を出しました。
ただ、オープンアクセス化にはいくつかの方法があり、杏林大学図書館が管理する機関リポジトリでの公開も認められています。
そのため、最後の数年はこの整備を行ってきました。
昨今の出版社のオープンアクセス論文の掲載料の高騰をみると、大学のリポジトリでの公開の選択肢を持つことは必須と考えられます。
ただ、まだ出版社の規定により、「即時」公開にならない場合もあり、このことは今後の課題と言えます。
このように、図書館にはたくさんの課題がありますし、今後新たな課題が出てくることも予測されます。
利用者の皆様にはご不便をかけることもあるかもしれません。が、何かあればご意見をいただき、一緒に使いやすい図書館を育てていただければと思います。
今まで、ありがとうございました。(統合生理学教室 大木紫)
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■編集後記■
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4年間もしくは6年間(もしかするとそれ以上)医学図書館を利用してくれていた学生さんたちが卒業し、大木図書館長もご退任。
閑散とした館内を見つめ、ちょっとロス気味です。
大木先生、時代の波に翻弄される図書館の舵取りを、4年間どうもありがとうございました。
卒業といえば卒業アルバム。
医学図書館では、皆さんの歩みの記録として歴代のアルバムを大切に保管しています。
ただ、ここ数年は医学部の棚が少し寂しい状態が続いており、アーカイブが途切れてしまうことを危惧しています。
未来の皆さんが当時を懐かしむよすがにもなるので、もし現役・次代の卒業アルバム委員の方がいらっしゃいましたら、ぜひ図書館へのご寄贈をご検討いただけないでしょうか。
さあ、まもなく新入生や新入教職員たちを迎える4月がやってきます。そして新館長も。
卒業生たちのうちの誰が研修医や看護師として戻ってきてくれるのかも、楽しみのひとつです。
ではまた次号をお楽しみに。(清)
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