杏林大学図書館ニュース

杏林大学図書館ニュース第16号(2022.9.26)

投稿日時: 2022/09/26 杏林大学管理者
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■□■杏林大学図書館ニュース■□■ 第16号      2022.9.26配信

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□Contents□
■ご挨拶■
■図書館からのお知らせ■
■お勧め図書■
■図書員のひとりごと■
■編集後記■

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■ご挨拶■
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だんだんと葡萄や梨が美味しい季節になりました。
食欲が増す秋ですが、図書館でものを食べるのはご遠慮いただいていますので、ぐっと我慢してくださいね。
それでは、メールマガジン第16号をお楽しみください。


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■図書館からのお知らせ■
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短縮開館・臨時休館等のお知らせ

・医学図書館
三鷹キャンパスの電気設備点検のため、10月1日(土)は17:00閉館、10月2日(日)は休館となります。

・井の頭図書館
休日授業日のため、10月10日(月祝)は9:00~19:00開館です。
また、入学試験実施による井の頭キャンパス立ち入り規制のため、10月16日(日)は休館となります。
 
開館カレンダー、詳細はHPをご覧ください。

・井の頭図書館 書道部の展示を開催中です。
井の頭図書館2階で11月4日(金)まで書道部の展示を行っています。
ご来館の際はぜひご覧ください。

・東京新聞・中日新聞データベーストライアル
2023年2月28日(火)まで東京新聞・中日新聞のデータベーストライアルを実施しています。
関東や中部地域のローカル情報が多く掲載されています。利用方法等は下記URLをご覧ください。


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■お勧め図書■ 
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『方向音痴って、なおるんですか? / 吉玉サキ著. -- 交通新聞社, 2021. 』
(請求記号 : 141.2:H82 / 資料ID : 0012407417)

知らない場所を歩くときに、地図を見てもどの道を歩けばいいかわからず困った経験はありませんか?
本書は、5年住んでいる自宅周辺でも迷子になるほどの方向音痴である著者が、方向音痴克服のために試行錯誤した軌跡を綴るエッセイです。
著者は方向音痴レベルの把握のために、マップアプリのナビ機能を使ったり、紙の地図だけを頼りに知らない街を歩くことからはじめました。
さらに認知科学者に方向音痴のしくみと解決策を聞いたり、空想地図作家に地図の読み方と街の捉え方を教わったり…。
方向音痴の方は著者の方向音痴あるあるにきっと共感できるはず!
方向音痴でない方も、本書を読めば、地名から街の成り立ち方を紐解いたり、地形の味わい方を知ったりすることができます。街歩きが楽しくなること間違いナシ!
著者の体験談を記した「寄り道コラム」も読んでいてほっこりします。
本書を読んで、好奇心の赴くままに自分の住む街を散策してみるのも楽しいかもしれません。今までは気付かなかった、街の新しい一面を発見できるかも。
著者が試行錯誤を通して方向音痴を克服できたかどうかは、ぜひ本書を読んで確かめてみてください!(西)

☆貸出状況はこちらから↓☆


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■図書員のひとりごと■ ふたりが残したもの
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この執筆依頼のメールを受け取ったのは8月で私は休暇で自宅におりました。夏の一番暑い盛り、ラジオからはお盆の話題が流れてきました。この時期になると祖父の言葉を思い出します。

「あの日は暑くてなぁ。雲が一つもない真っ青な空だった…。これは洗濯物が良く乾くと思ってな。下着を洗っていただ。」

何やら昔話の冒頭のような話し方ですが、時は昭和20年8月、召集をされた祖父は横浜にいました。
洗濯中に集合の声がかかったので行ってみると、これから陛下(昭和天皇)からのお言葉があるとのこと。当時、国民が天皇の声を聴く機会はありませんでした。
なぜ、陛下が放送を?と疑問に思いながらしばらくラジオに耳を傾けていたそうです。
流れてきたのは馴染みのない言葉遣いでした。
“降伏します”“戦争をするのはやめます”などのはっきりとした言い方では無かったため何を話されているのか良くわからなかったそうです。
しかし次第に周囲がざわつきはじめ、日本が戦争に負けたようだと理解しました。

祖父はこの2日後に南方へ出立することが決まっていたそうです。
その後、部隊は解散。軍事機密のため行き先を教えられずに連れてこられた祖父たちは知らない街に放り出されました。
物が無い時代のこと、地図も手に入りません。偶然、同じ甲府方面に帰る仲間をみつけ、道を尋ねながら汽車を乗り継ぎやっとの思いで帰郷したそうです。

もう、生きてはいないのではないかと思っていた夫を目にした祖母は声をあげて泣きました。幼い子を抱えながら、田畑と家を守るのはさぞ心細かったことと思います。
機銃を付けた米軍機が唸り声をあげて降りてきたときは、積み上げた稲藁に突き刺さるように頭から突っ込んで身を固くしていたと言います。
「あれは、本当に恐ろしかったぞ。」「こんな思いをするのは自分たちだけで十分だ。」と止まらない涙を流しながら祖母は話してくれました。

当時を思い返していたのか静かに壁を見つめていた祖父がつぶやきます。「あんなもん、するもんじゃねぇ。」
戦争を知っている者が少なくなれば、また同じことが繰り返されるのではないかと、毎年のようにこのお話会は開かれていました。
もし、今の世をふたりが見たらどう思うでしょうか。これからは私が伝える番です。

ちなみに、井の頭図書館では昭和天皇の玉音放送を収録したCDブックを所蔵しています。ぜひ、みなさんにも聴いてみてもらいたいです。(chiko)

『昭和天皇玉音放送 : 永久保存版・CDブック / 川上和久解説・著. -- あさ出版, 2015. 』
(請求記号 : 210.75:E38 / 資料ID : 0008573958)
貸出状況はこちらから↓


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■編集後記■
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私の祖父は、戦争をあまり語りたがらず、実体験を聞いたことがありません。
戦争を実際に経験した人のお話は、とても貴重なものであると、改めて感じました。(さ)


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