投稿日時: 02/24
杏林大学図書館
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■□■杏林大学図書館ニュース■□■ 第56号 2026.1.26配信
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□Contents□
■ご挨拶■
■図書館からのお知らせ■
■お勧め図書■
■ドクターのひとりごと■
■編集後記■
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■ご挨拶■
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医学図書館横のプールに張った氷を見て、寒さを実感する冬。
今年は暖かいなと思っていたら、いよいよ東京にも寒波到来の様子です。
定期試験、再試験、そして国家試験と、学生の皆様の命運を分かつ大舞台が目白押しですが、どうぞ体調管理を万全にお過ごしください。
図書館内を暖かくして皆様のお越しをお待ちしています。
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■図書館からのお知らせ■
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・学生対象の長期貸出について
以下の日程で学部学生対象、図書のみの長期貸出を行います。どうぞご利用ください。
[医学図書館]
期間:1月29日(木)~ 3月23日(月)
返却期限日:4月7日(火)※卒業予定者は2月28日(土)
[井の頭図書館]
期間:1月10日(土)~ 3月29日(日)
返却期限日:4月13日(月)※卒業予定者は2月28日(土)
・[井の頭図書館] 2月の休館
入試による井の頭キャンパス立ち入り規制のため、2月1日(日)~ 2月5日(木)は井の頭図書館が休館となります。
詳細はHPの開館カレンダーをご覧ください。
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■お勧め図書■
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(資料ID:0010447019 / 請求記号:WF700:Ky5)
胸水疾患の「なぜ?」「どうして?」――症例を通して生じた疑問を、臨床研究を行いながら検証し、エビデンスを創出していく。
そのテーマの一つである胸水にフォーカスして上梓されたのが本著である。
本の内容が素晴らしいのは言うまでもないので、ここでは著者のユニークな一面をご紹介したい。
プラモデル作りが得意で、自分で考案したLINEスタンプを作成する。
興味を持つととことんマニアックで、海外の学会では勢いで(間違えて?)マクドナルドの店員にチップを渡してしまった――そんな逸話も持つ。
そんな彼を指導した初論文は、「グラム染色の貪食像って意味があるの?」を検証した以下の論文だったと記憶している。(Shimoda M, Saraya T, et al. Medicine (Baltimore). 2018 Apr 6;97(14):e0150)
胸水の領域では、Richard W. Light教授の存在が欠かせない。
研修医の頃に提唱し、世界中に広まった「Lightの基準」は、内科領域で最も活用されるシンプルな診断基準の一つだろう。
そして杏林大学呼吸器内科の面々は、胸水の領域で既に“無双”していたLight教授との交流があった。
教授は考え方が非常にシンプルな人であった一方、人との出会いや臨床でのディスカッションを楽しんでいた。( https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2017/PA03251_01 )
Light教授は2021年に亡くなられたが、臨床医として我々に与えたインパクトは計り知れない。
このことは、下田先生が本著の作成をされるにあたり、大きな影響を与えたと思う。
杏林大学呼吸器内科では症例報告も大切にしている。
「研修医に捧げるtips」にあるように「症例報告は臨床のαであり,ωである.臨床は症例報告に始まり,症例報告に終わる.どんな世界でも基本がそれすなわち最終目標である.
最も大切なものが基本となり,最も大切なものが最終目標になる」のである。( https://square.umin.ac.jp/massie-tmd/residentips.html#caserprt )
患者さんを介して見えてきたリサーチマインドを、筆者が自ら解決していく過程を追体験できる良書である。
ぜひ一度、手に取って読んでいただきたい。(呼吸器内科臨床教授 皿谷 健)
☆貸出状況はこちらから↓☆
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■ドクターのひとりごと■ 春は、論文執筆とともに
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モテ期が来た。
学生時代ずっと俯いて狭い世界に閉じこもる中二病全開だった私にも、ようやく春が来た。
ただその“モテ”というのは、女子からではなく、「変なことやってるヤツがいるぞ」という物見遊山的な注目だった。
とはいいつつも、それはとても有難いことで、いろいろな人との繋がりができたり、仕事の依頼をいただいたりと、新たな世界が開けていった。
きっかけは論文を書いたこと。
もう、めちゃくちゃに書いた。
2025年現在、筆頭著者の論文は46本(原著32本)となり、中二病やゲームをテーマにしたものまである。
なぜ多くの論文が執筆できたのか。
理由は単純で、臨床で生じた疑問を一つずつ紐解いていっただけである。
では、その“疑問”はどこから湧いてきたのか。
振り返れば、杏林大学の呼吸器内科にいたからだと思う。
身内贔屓に見えるかもしれないが、呼吸器内科は本当に良い医局だった(現在は出向しているため直接は知らないが、きっと今も良いに違いない)。
当時、現教授の石井晴之先生、皿谷健先生、そして感染症科教授の倉井大輔先生が中心となり、高い診療レベルと仲の良い空気を作り上げていた。
そこで積み重ねたインプットが、自然と研究のアイデアを生んでくれたのだ。
いや、本質はもっと単純で、ただ楽しかったんだと思う。
今もそう。
私はずっと「楽しい」と思うことを追いかけている。
辛い時期も大変な時期もあったはずなのに、杏林大学での記憶をたどると、楽しい場面ばかり浮かぶ。
そんな環境を作ってもらえたことが、今思えば何よりの幸運だ。
これからも楽しいことをどんどん出していく。
まだここには書けないが、進行中のプロジェクトも山ほどある。
人間、楽しかったら、その道中がどれだけ大変でも進めるものだ。
もし今、業績が出せずに苦しんでいる先生、成績が伸び悩んでいる学生、何のために生きているか分からなくなった人がいたら、それは“楽しくない”からかもしれない。
気が向いたらでいい。
まずは楽しいことを探してみてほしい。
楽しいことを探す行為それ自体を楽しめるようになれば、きっと上手くいくだろう。
最後に一つだけ言っておく。
近々、私と倉井先生の共著の何かが世に出て、失礼な猫のキャラがいても、みんなは"倉井どん"なんて呼んじゃダメだぞ。(呼吸器内科専修医 下田真史)
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■編集後記■
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今回は呼吸器内科号です。
昨年本を3冊刊行された呼吸器内科専修医の下田真史先生に「ひとりごと」を、本の帯を担当された皿谷先生に「お勧め図書」を書いていただきました。
3冊とも医学図書館で所蔵していますので、ご興味を持たれた方はぜひ図書館まで。
なお、この3冊の中に倉井先生との共著は含まれておらず、どうやら、これから出版される予定の一冊のようです。
下田先生は杏林卒。日経メディカルのインタビュー記事をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
留まるところを知らない下田先生のご活躍、目が離せませんね。
杏林の呼吸器内科、奥が深い…
ではまた次号をお楽しみに。(清)
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