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■□■杏林大学図書館ニュース■□■ 第60号 2026.5.25配信
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□Contents□
■ご挨拶■
■図書館からのお知らせ■
■お勧め図書■
■元職員のひとりごと■
■編集後記■
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■ご挨拶■
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さわやかな風が心地よい季節となりました。
新年度の慌ただしさが落ちつき、日常のペースが整ってきた頃合いでしょうか。
図書館では、それぞれの学びや研究のスタイルに寄り添いながら、ご活用いただける情報や環境の充実に努めています。
それでは、今号もどうぞ最後までお付き合いください。
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■図書館からのお知らせ■
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・貸出期間の延長方法
返却期限内で、かつ他に予約者がいない場合に限り、貸出期間の延長が可能です。
詳しくは「貸出延長の方法について」をご確認ください。
https://www.kyorin-u.ac.jp/univ/center/library/guide/MyLibrary_Renew20260313.pdf
・返却ポストのご案内
井の頭図書館では、2階サービスカウンターのほか、C棟1階北側入口(A・B棟側)に返却ポストを設置しています。
時間がないときの返却に、ぜひご利用ください。
詳しくは「返却ポストの利用方法(井の頭)」をご覧ください。
https://www.kyorin-u.ac.jp/univ/center/library/guide/ReturnPost.mp4
なお、医学図書館でも2階エントランス横にブックポストを設置しており、こちらも24時間返却が可能です。
どちらの図書館で借りた資料も、両館いずれのポスト・カウンターでも返却できます。
※井の頭図書館では、返却期限を過ぎている資料はカウンターへお持ちください。
・[医学図書館] ブラウジングルームをご利用ください
ブラウジングルームでは、朝日・毎日・日経・産経・東京・読売・Japan Timesの新聞各紙のほか、AERAや芸術新潮などの雑誌、医療マンガを揃えています。
「ブラックジャック」などの医療マンガは2週間の貸出が可能です。
ソファ席でゆっくり過ごすこともできます。
ぜひご利用ください。
・[井の頭図書館] サポートデスクのご案内
サポートデスクでは、レポート課題や卒業研究における資料探し、文献検索などのご相談を受け付けています。
詳しくは「サポートデスク紹介ページ」をご確認ください。
https://library.kyorin-u.ac.jp/利用案内(学内の方)/サポートデスク
・[井の頭図書館] 展示「信貴山縁起繪~絵巻で読む、鎌倉時代のエンターテイメント」(~8/31)
井の頭図書館所蔵の『信貴山縁起繪』(複製)と関連図書を展示しています。
期間は8月31日まで、場所は2階展示コーナーです。
来館の際はぜひご覧ください。
詳しくはHPでご案内しています。
https://library.kyorin-u.ac.jp/blogs/blog_entries/view/172/652ead86b847c0e5e5a867eb42c5304e?frame_id=38807
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■お勧め図書■
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『城砦 / A.J.クローニン著 ; 夏川草介訳 ; 上. -- 日経BP, 2024.』
(資料ID:0010437895 / 請求番号:933.7:J76:1)
お待たせしました。
『神様のカルテ』や『臨床の砦』でお馴染みの、夏川草介初の翻訳小説をご紹介します。
刊行当時、日経メディカルで話題になっていたので、ご存じの方もいるかもしれません。
ご紹介したいしたいと思いつつ、時機を逃し気づけば2年が経ってしまいました。
原作はスコットランド出身の外科医A.J.クローニンによる自伝的小説です。
1937年に英米で刊行されて以来、20数か国で翻訳され、世界的なベストセラーとなりました。
かつては日本の医師の誰もが読んでいたともいわれる作品です。
長らく絶版でしたが、同じく医師であり作家の夏川氏の手により、新たな翻訳としてよみがえりました。
舞台は1924年のイギリス、ウェールズ。
医学校を卒業したてのアンドルー・マンスンが、理想と現実のギャップに苦悩しながら、医師として人間として成長していく物語です。
アンドルーは生真面目で気性の激しい性格の上、頑固なプライドを持ち合わせています。
書物の上の知識だけで診察・治療・投薬を行うイギリスの医療体制に疑問を呈し(EBMの先駆けですね)、国や地域の古い慣習や制度に憤りを覚え、常に衝突し、挫折する。
そんな彼の行く先は…
こちら上下巻の長編ですが、不思議と長さを感じさせません。
100年近く前に書かれたものですが、作品として古びた感もありません。
読み手をぐいぐい引き込みます。
医学図書館では絶版となった『クローニン全集』も所蔵しています(古い図書館だからこそのお宝でしょうか)。
夏川訳を読んだ後、こちらの竹内道之助訳にも手を伸ばし、そのまま一気に読みました。
ストーリーを知っているのに夢中になってしまうのは、原作が素晴らしいからこそ。
今回この「お勧め図書」を執筆するにあたり、両訳とも再読したのですが、またしても寝る間を惜しんで夢中になり、展開を知っているのに涙する始末。
夏川氏は本作を「医療小説という言い方ではもったいない、ある種の大河小説」と評していますが、まさにその通り。
淡々とした語り口でありながら、熱い、熱い作品です。
医師を目指す学生に、かつて学生だった医師に、そしてそれ以外の方たちにも、ぜひ読んでいただきたい。
なお、夏川氏は原作に忠実な翻訳を目指しましたが、竹内訳では原作にはない描写やエピソードが盛り込まれ、人物の設定まで大きく変えられています。(かなりびっくりです)
活版印刷ならではの風合いを味わいながら、そのあたりのことにも着目して、夏川訳のあとは竹内訳を楽しんでみるのもまた一興かもしれません。(清)
☆貸出状況はこちらから↓☆
https://v3opac2.kyorin-u.ac.jp/webopac/BB10223260
☆クローニン全集の『城砦』はこちらから↓☆
https://v3opac2.kyorin-u.ac.jp/webopac/BB01129801
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■元職員のひとりごと■ 拝啓 杏林大学医学図書館 様
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勉強するからには、いくつかの条件がそろった場所で快適に取り組みたい。
私が居場所を探して転々とする大きな理由である。
2017年から受験勉強を始めた。
13インチのラップトップPCで予備校のオンデマンド授業を視聴しながら、A4コピー用紙にノートをとるスタイルは、この頃に確立した。
PC(縦215mm×横304mm)と用紙(297mm×210mm)を縦に並べると、必要な奥行きは512mmにもなる。
これは新聞紙の見開き(短辺545mm)に近いサイズである。
都内のオシャレカフェでは、カウンターでもテーブルでも、PCを1台置くと、あとは手元にスマートフォン1台くらいしか入りませ~ん、と言わんばかりの奥行きしかない。
(家賃の高い都内の物件において、限られた面積に多くの利用者を入れたい気持ちはよくわかるのだが、やはり窮屈である 笑。)
その点、三鷹の医学図書館の机は、どのフロアでも十分な「奥行き」が確保されている。
なんとも贅沢である。
次に重要な条件は、床が「絨毯」であることだ。
もっと正確に言えば、「絨毯」であることそのものよりも、冬でも底冷えせず、夏でも冷房に耐えながら机に向かえることのほうが大切である。
元々、集中が長く続くタイプではなく、足先が冷えると、その乏しい集中力はすぐに姿を消し、気づけばSNSを巡回してしまう。
打ちっぱなしのコンクリートやタイル張りの床、雰囲気のある窓際の席の足元にたまる冷気は、やはり容赦がない。
(この点だけで言えば、吉祥寺駅北口の◯ノ◯ー◯は絨毯敷きで快適である 笑)
では、医学図書館はどうだろうか。
地下を除き全面が絨毯敷きで、真冬でも座り続けていられる程度には暖かく、思わず靴を脱ぎたくなるほどの快適さがある。
なんともありがたい。
さて、そろそろ最後の条件に移りたい。
それは「Wi-Fi」である。
例えが適切かはさておき、通信は現代において、社会や世界情勢にも影響を与える重要な基盤のひとつである。
私にとっては、電気・ガス・水道に並ぶ「第4のインフラ」と言ってもよい存在である。
国内のフリーWi-Fiは下り約20Mbps、上り約25Mbpsが目安とされているが、図書館のWi-Fiは速度測定アプリ上で下り328.9Mbps、上り212.0Mbpsを記録していた。
授業も途切れることなくサクサク受講でき、遅延もほとんど感じない。
ほかとは桁違いの快適さであった。
これには感謝してもしきれない。
「奥行き」「絨毯」「Wi-Fi」と並べると一見まとまりがないようだが、いずれも私にとって快適に学ぶために欠かせない条件である。
これらがそろった場所が、リハビリテーション室から徒歩数分のところにあることは、本当に恵まれていると感じる。
貴学の図書館は、築年数を経てもなお、利用者を受け入れる包容力と魅力を備えた場所である。
この場をお借りして、改めて感謝したい。
杏林学園に関わるお仕事は、このエッセーで一区切りとなる。
19年間、大変お世話になりました。ありがとうございました。(旭川医科大学 医学部医学科2年 神山裕司)
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■編集後記■
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「ひとりごと」を通して、学びを支える環境の一面に改めて目を向けることができました。
医学図書館は1975年竣工と古い施設ではありますが、数回の改修を経て現在の内装となっています。
神山さんの理学療法士から医学部生への転身、北の大地へエールを送ります。
また、今号でご紹介している図書のように、時代を超えて読み継がれる作品に触れられることも、図書館ならではの魅力のひとつかもしれません。
今後も無理のないかたちで、よりよい環境づくりを考えていきたいと思います。
個人的には、ル〇〇ールのカフェゼリーが好きです。(笹)
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