杏林大学図書館ニュース

杏林大学図書館ニュース第40号(2024.9.25)

投稿日時: 2024/09/25 杏林大学管理者
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■□■杏林大学図書館ニュース■□■ 第40号      2024.9.25配信

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□Contents□
■ご挨拶■
■図書館からのお知らせ■
■お勧め図書■
■教員のひとりごと■
■編集後記■

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■ご挨拶■
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日中はまだ暑いものの、朝晩は涼しい風が吹くようになりました。
蝉の声に代わって、まもなく秋の虫たちの合唱が図書館を囲む季節の到来でしょうか。
夏の疲れをためこまずに、読書の秋、食欲の秋を謳歌できますように。
図書館は今日も皆様をお待ちしています。


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■図書館からのお知らせ■
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・開館時間の変更・臨時休館のお知らせ
10月は開館時間の変更や臨時休館があります。
図書館ホームページのカレンダーをご確認の上、ご来館ください。
[医学図書館]
10月5日(土) 17:00閉館(三鷹キャンパスの電気設備点検に備えて)
10月6日(日) 休館(三鷹キャンパスの電気設備点検のため)
[井の頭図書館]
10月14日(月祝) 9:00~19:00(休日授業日のため)
10月18日(金) 8:30~18:00(18時以降構内立ち入り禁止のため)
10月19日(土)・20日(日) 休館(入試のため)

・学生対象長期貸出図書の返却期限について
夏の長期貸出は返却期限が過ぎています。
どちらの図書館でも返却していただけますので、まだ手元にある方は延滞期間が長くならないようお早めにご返却ください。

・[井の頭図書館] 「避難所生活から学ぶ防災準備」展示
看護養護教育学専攻の齋藤結香先生にご協力いただき、避難所生活をテーマにしたカードゲームや防災グッズ、関連図書の展示を行っています。
期間は11月下旬まで、場所は2F展示コーナーです。
来館時にはぜひご覧ください。


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■お勧め図書■
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(資料ID:0018560748 / 請求記号:159:Ta21)

皆さんは休むことに罪悪感を覚えることはありませんか。

「怠惰」とは「なまけてだらしないこと。また、そのさま」を意味し、肯定的な印象を持つ人は少ないでしょう。
本書は現代社会において常識とされている「生産性=善」、「怠惰=悪」という固定観念に疑問を投げかけ、現代人が抱える働き方や生き方について深く掘り下げています。

著者は、私たちが「怠惰」を恐れる理由が「人の価値は生産性で測られる」「自分の限界を疑え」「もっとできることがあるはずだ」の3つの原則にあるとし、社会心理学的に分析しています。
これらの原則は「怠惰のウソ」であり、私たちを「価値のある人間として認められるためには、生産的でなければいけない」という考えに追い込み、結果として現代社会で蔓延する働きすぎや燃え尽き症候群、うつ病、デジタル疲れといった問題を引き起こしているといいます。
「やる気が出ない、目標が定まらない」といった気持ちになるのは、脳と心身が休息を必要としている警告信号であり、「サボりは人間の標準仕様」であるとも主張しています。
そして、生産性を上げるために休むのではなく、生産性ゼロの仕事と切り離された純粋な休日をとり、自分の人生を楽しむことを提唱しています。
まさに今までの自分の価値観を再考させられた一冊でした。(R)

☆貸出状況はこちらから↓☆


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■教員のひとりごと■ 山頭火のラーメン
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昨年のメルマガで「『山頭火のラーメン』は訳あって我が家では想い出の味なのですが、この話はまたの機会に」と書いたところ、この話を知りたいというリクエストがあり、執筆することになりました。
大した話でなく、しかも長文になってしまい、恐縮ですが紹介させていただきます。

今を去ること18年前、私は40歳直前にして勤めていた大学を辞め、2006年4月からアメリカの大学で働くことになりました。
行った先はマサチューセッツのウースターにある、州立のマサチューセッツ大学医学校、UMass Medというところです。
家族で海外生活することは、長年の夢でしたので、それは楽しい日々でした。
いろいろと苦労もありましたが、わかったことは、言葉も生活も文化も大抵の不便なことは結局はみんな慣れてしまうということでした。
 
ラーメンは、熱狂的にではありませんが、普通程度に好きでした。
アメリカのスーパーでは日本のインスタントラーメンが普通に安く売っていましたので、ちょっと味は違っていたのでしょうが、時々食べていたと思います。
現地の生活にも慣れ、ニューイングランドの生活も落ち着いた頃、2007年の11月のことです。
ちょっとデビューは遅かったですが、正月用品を買い揃えにニュージャージにあるミツワマーケットプレースに行くことになりました。
日本人の中では有名なマンハッタン島の隣にある日系スーパーマーケット(旧ヤオハン)です。
そこに行けば大抵の日本の食材、生活用品は揃うとの口コミでした。
子供の日本語補習校のおかげで、毎週土曜日に車で1時間のボストンには行っていましたが、当時のボストンにはそれほど魅力的な日系マーケットはありませんでした。
 
在米1年半にしてのニューヨークデビュー、車で3時間くらいだったでしょうか、思ったよりあっけなくニューヨークに行けたと記憶しています。
土曜の午後に家を出て一泊して戻ってくるプランだったと思います。
目的のミツワには大きなフードコートがあって、うどん、とんかつ、天ぷら、日本風中華からイタリアントマトまで、日本のレストランが軒を連ねていました。
その一軒に「ラーメン山頭火」がありました。
聞いたことがある名前のラーメン店でしたが、実際にそれまで食べたことはなかったと思います。
そこで、久々に日本のラーメンを食べることになりました。
どんな味だったのか覚えていませんが、記憶していることは、一口スープを飲むと、長らく忘れていた何かを思い出させるようなそんな味、長らく記憶から消えていた、まるで望郷の味でした。
ラーメンってこんなに美味しかったっけ?と妻と顔を見合わせたことを覚えています。
どれだけ美味しかったかというと、翌日、ニューヨーク見物もそこそこに再びミツワを訪れて同じ山頭火のラーメンをじっくり味わいながらもう一度食べるほどでした。
2日目も美味しかったと記憶しています。

幸か不幸か、その後、ボストンで手に入る日本の生麺ラーメンの冷凍品を元にして調味料を工夫すると、山頭火とまではいきませんがそれなりの味のラーメンになることがわかり、ちょくちょく食べるようになりました。
おかげで、ニュージャージまで望郷ラーメンを食べに行きたいと欲することはなくなってしまいました。
4年半ウースターで過ごし、その後ワシントンDCの近く、バージニアにあるハワードヒューズの研究所に2年、結局6年半の海外生活となりましたが、後にも先にもあんなに美味しいラーメンを食べたことはありません。

あれから16年、昨夏旭川空港で久しぶりに食べた山頭火のラーメンは確かに美味しかったのですが、あの感動の美味しさを味わうことはできませんでした。
きっと同じ感動を体験するには、少なくとも異国で1年半ラーメンなしの生活を送るしかないと思います。
白米を美味しく食するために、普段は麦飯を食べるという話を聞いたことがありますが、その気持ちがよくわかるような気がします。
好きなものをより美味しく味わうために、しばらく食べないというのは正しいですね。
年に一度しか食べる機会のない季節の食べ物を美味しいと思うのと同じかも知れません。

忙しくてしばらく本を読んでいない方は、秋の夜長に読書をすると、長らく忘れていた新鮮な感動が待っているかもしれませんよ。(医学部・生物学 粟崎 健)


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■編集後記■
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メールマガジン第30号の「教員のひとりごと」で予告のあった「山頭火のラーメン」、まさかアメリカご勤務時代に結びつくとは思いもよりませんでした。
海外での経験を思い出した方、自分にとっての「山頭火のラーメン」は何だろうと思いを巡らせた方、しばらく読書から遠ざかっているなぁと思った方もいらしたのではないでしょうか。
私はといえば、最近娘が文化祭で取り組んだミュージカル「レ・ミゼラブル」に感涙し、原作を読み始めたところです。(劇団四季のチケットも取ってしまいそうです)
秋の夜長、皆様も是非新鮮な感動を。
ではまた次号をお楽しみに。(清)


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